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脳科学から考える復習の効率的なやり方~復習のタイミング~

脳科学から考える復習の効率的なやり方~復習のタイミング~

2024年03月15日

中学生の先駆生なら誰でも知っている「解きなおし」の重要性ですが、今回は「いつ」解きなおしをするのが効率的かについてのお話です。

 

復習についての研究

「使える脳の鍛え方 成功する学習の科学」(ピーター・ブラウン著、ヘンリー・ローディガー著、 マーク・マクダニエル著、依田卓巳訳(2016)NTT出版)で、とても興味深い研究が行われていました。

 

その研究の内容は、被験者を2つのグループ

①教材を一度読んだ後、すぐ再読するグループ

②教材を一度しか読まないグループ

に分けて、試験の成績を比較するというものです。

結果として、すぐ試験を受けた場合のみ、①のグループの方がわずかに成績が良かったものの、期間を置いて試験を受けてみると、①も②も成績は変わらなかったそうです。

 

これによると、勉強後すぐに復習するやり方では、テスト直前に詰め込む場合は多少の効果があるものの、長期的に記憶する効果は薄いということがわかります。

それなら、「解きなおし」をしてもテストの結果は変わらないと思うかもしれません。

しかし、これには例外があります。

上の研究では、数日置いてから再読するグループについても調査をしました。

すると、そのグループの被験者は好成績を出したそうです。

 

復習は間隔をあけてやることが大切

このことから、復習はすぐにやるのではなく、間隔をあけてからやることが効率的であると言えます。

では、どの程度の間隔をあけてやるのが良いのでしょうか?

 

脳科学の研究では、1回目を翌日か2日後に、2回目を1週間後に、3回目を2週間後に、4回目を1か月後にやることで、より記憶に定着しやすいとされています。

先駆で「解きなおし」を翌日以降にやるようにしてもらっているのはこのような理由からです。また、中学校コースで行っている「①課題で初めて問題に取り組み→②翌日に解きなおし→③一週間後の授業で確認テストを行い→④定期テスト前に復習をする」という学習サイクルは、このような脳科学的な観点に基づいて決められているので、生徒全員に高い学習効果を提供できています。

 

勉強をする過程の中で大事な「解きなおし」!その効果をより発揮するためにも「解きなおし」をするタイミングも意識できると良いかもしれません。

 

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